サスペンション交換

 彩の国@管理人のHV35は、新車購入時にメーカーオプションのユーロ・チューンド・サスペンションを組んでいました。ユーロサスのスプリングの自由長はノーマルタイプと変わらないのだそうですが、ユーロサスのプリロードが高いためかVQ35搭載車に比べフロントだけが10oほど上がっていました。

 17インチタイヤ装着時にはそれほど気にならなかったのですが、18インチに換えてからどうもフロントフェンダーの隙間が気になるようになりました。ユーロサスの乗り味はなかなか気に入っていたのですが、
ヤフオクで見つけたZ33用ビルシュタインサスKITに交換しました。中古品のため細かな構成部品の欠損があるかも知れないので、サスの交換はREDステージに依頼しました。

 <インプレッション>
 不整路以外での路面の追従性は非常に良く安定しており、バネレートと減衰力から想像するほど硬くは感じません。路面の段差の乗り越えもユーロ脚よりむしろショックが少ないと思います。ハンドリングはオーバーもアンダーステアもでず、交換前と同じニュートラルで素直なハンドリングを維持しています。見た目で多少心配だったリアタイヤとフェンダーとの接触も問題ありません。
 ただ、交換後不整路面を走行するときのバタつきとリアが弾むのには悩まされ、POTENZA S-03の空気圧を下げてみたり色々試してみました。この様な不整路での乗り心地の悪さがDNA S.driveへの交換により全て解決してしまったのには正直驚きました。タイヤの進歩というのも目覚しいものですね。

 <アライメント調整>
  サスペンションを交換後300Km走行後に4輪アライメント測定・調整を行いました。測定結果は、Frは左右共にキャンバーのみ基準値を外れていました。Rrは左右キャンバー・左のトゥ・トータルトゥが基準値を外れていました。あと、ステアリングのセンターが僅か1分(基準値内)ですがずれていました。
 調整後はFrのキャンバー以外は全て基準値内に収まりましたが、Frのキャンバーは基準値よりかなりネガティブキャンバーとなっています。これはV35はFrはトゥのみ、Rrはトゥとキャンバーのみしか調整できないためです。
 Frのキャンバーガネガティブ(ハの字型)だということは、ハンドルが若干重くなり轍に取られやすくなっているという形で現れます。タイヤの内側が偏磨耗する可能性もありますが、コーナリングフォースは上がります。

ユーロ・チューンド・サスペンション(変更前) Z33純正ビルシュタイン・サスペンション(変更後)
 写真撮影時の角度やコンベックスの傾きにより多少目盛が違って見えますが、地上からフェンダー最上端までの高さは全て700mmでした。Frは指4本がすっぽり、Rrは指3本が入る隙間がありました。

ショックアブソーバー減衰力 伸側/圧側N(kgf) ※1kgf=9.80665N
(ピストンスピード0.1m/s時) Fr:1220/600(124/61)、Rr:620/360(63/37)
スプリングレート Fr:52(5.3)、Rr:61(6.2)
 同じく、写真撮影時の角度やコンベックスの傾きにより多少目盛が違って見えますが、交換後の車高変化量はFr:約-25o、Rr:約-15oとなりました。Frは指2本がすっぽり、Rrは指2本がちょうど入る隙間となりました。
最低地上高は140oから115oとなり、ホイールハウスとタイヤとの隙間が小さくなりサイドから見た目はいい感じです。その他部分のクリアランスはフロントのチンスポイラーの下端で130o(純正エアロ140o)、マフラー最下端で150oです。

ショックアブソーバー減衰力 伸側/圧側N(kgf) ※1kgf=9.80665N
(ピストンスピード0.3m/s時) Fr;約2500/1600(255/163)、Rr;約1300/1000(132/102)
スプリングレート Fr;約75(7.6)、Rr;約70(7.1)

 
NISMO V35・HV35用 S‐tuneサスペンションと比較しても、圧側減衰力が圧倒的に高いことが分かります。

参考値:NISMO V35・HV用 S‐tuneサスペンション

FRONT REAR
車高変化代 −20mm −20mm
減衰力 (0.3m/sec.伸/圧N)
<Kgf表示>
2109/746
<215/76>
1188/617
<121/63>
バネ定数(N/mm) <Kgf表示> 61 <6.2> 59.5 <6.1>

右Fr

右Rr

左Fr
右Rr
全体